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火災保険の保険金が見積もりより多い時、少ない時は?

火災保険見積もり多い時・少ない時

修繕見積書の金額と、実際におりる保険金は必ずしも一緒ではありません。申請した金額より多く保険金がおりることや、逆に減額され少ない保険金がおりることもあります。
今回は、保険金が見積もり金額と違った場合、どうなるのか、事例込みで紹介していきます。

火災保険の保険金が見積もりより多い、少ないことはよくある

保険会社は、被害状況を参考に保険金を決めるため、見積もり金額とおりる保険金が同じになることは多くないです。
火災保険申請の多くが減額され、見積もり金額より少ない保険金がおります。

火災保険の保険金が見積もりより多い時の対処法

確率は低いですが、見積もり金額よりも多くの保険金がおりた時は、なにもしなくて大丈夫です。
保険会社が、申請した金額に対して「他の箇所の被害も発見され追加されたり、見舞金(被害額の10%など)が加算」されたりしているケースが大半です。

火災保険が見積もりより多くなった事例

民間火災保険会社に加入している戸建てのお客様は、修繕見積金額を約120万円として申請しましたが、約150万円の保険金がおりました。
屋根修理工事の一部の金額が追加され、約30万円の増額になるというケースもありえます。

火災保険の保険金が見積もりより少ない時の対処法

保険会社から減額を予告された場合のみ、対処できる可能性があります。電話などで「100万円の申請でしたが、50万円になります」といわれた場合、減額の理由を聞いた上で、その場では承諾せずに、現地調査にいった調査会社にその内容を伝え、調査会社とお客様の相談や再度のヒアリングを行った後に、追加で証拠と言えることを洗い出し、お客様から保険会社に「追加の証拠(言い分)」を伝えるのがより良い方法です。

※調査会社が、保険会社に直接の交渉行為を行うことは「非弁法」上、NGですので、ご注意下さい

火災保険が見積もりより少なくなった事例

雨漏り被害に合った戸建てのお客様が、台風による被害とし250万円申請したところ、足場代の見積もり金額を減額され、220万の保険金になるという可能性もあります。もちろん、数百万の申請が経年劣化と判断されて否認されたケースもあります。

火災保険がおりない場合・納得いかない場合の対処法

火災保険がおりない場合でも、対処法によって降りるケースがございます。

火災保険が支払われない場合の3つの対処法
  • 追加の書類を火災保険会社に提出する
  • 保険会社のお客様センターに相談する
  • 日本損害保険協会の「そんぽADRセンター」に相談する

このように、火災保険が支払われず納得がいかない場合は上記の対処法がおすすめです。

追加の書類を提出する

火災保険会社の査定に納得いかない場合は、追加の資料を提出することが重要です。

被害を受けた箇所が自然災害が原因で火災保険の補償範囲であることを客観的に説明できる資料を用意することで、火災保険が降りる条件を満たすことがあります。

このような資料を準備することが困難な場合は、火災保険申請サポート業者に依頼して損害調査報告書を作成してもらうこともおすすめです。

保険会社のお客様センターに相談する

保険会社や代理店は担当者によって、査定の厳しさや対応が異なるケースがございます。

もし、火災保険がおりず査定内容に納得がいかない場合は、火災保険の事故受付の窓口ではなく保険会社のお客様センターに相談しましょう。

担当者だけではなく、火災保険会社全体でしっかり査定することにより、火災保険がおりることがあります。

各保険会社の窓口は下記をご覧ください。

保険会社名 電話番号
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 0120-721-101
アクサ損害保険株式会社 0120-449-669
イーデザイン損害保険株式会社 0120-063-040
AIG損害保険株式会社 0120-016-693
SBI損害保険株式会社 0800-8888-836
共栄火災海上保険株式会社 0120-719-112
ジェイアイ傷害火災保険株式会社 0120-532-200
セコム損害保険株式会社 0120-333-962
ソニー損害保険株式会社 0120-101-656
損害保険ジャパン株式会社 0120-668-292
大同火災海上保険株式会社 0120-671-071
東京海上日動火災保険株式会社 0120-071-281
日新火災海上保険株式会社 0120-17-2424
三井住友海上火災保険株式会社 0120-288-861
三井ダイレクト損害保険株式会社 0120-312-770
明治安田損害保険株式会社 0120-255-400
楽天損害保険株式会社 0120-115-603

参考:2023.05.29(そんぽADRセンター本部 運営グループ)

>>入ってはいけない火災保険ワーストランキング!危ない不払い体制の火災保険会社に要注意!

日本損害保険協会の「そんぽADRセンター」に相談する

火災保険がおりない理由や火災保険会社の査定結果に納得いかない場合は、日本損害保険協会の「そんぽADRセンター」に相談しましょう。

そんぽADRセンターの目的

わが国における損害保険業の健全な発展及び信頼性の向上を図り、もって安心かつ安全な社会の形成に寄与することを目的としている。

このように「そんぽADRセンター」は、火災保険を含む損害保険全体を管轄する団体です。

近年、損害保険各社は不祥事を起こしています。火災保険がおりず納得いかない場合「火災保険会社が査定した結果だから、しょうがない」と諦めずに「そんぽADRセンター」に相談しましょう。

ご相談や苦情・紛争解決手続にかかる費用は原則として無料ですし、中立的な立場で相談にのっていただける窓口のため、安心して利用できます。

参考:そんぽADRセンター

保険会社は基本、見積もりより少なくしようと交渉してくる?

と…思うケースもあると思いますが、基本的には保険会社も保険会社としての見解を示しているだけですので、特段わざと少なくしようとしているわけではないと考えましょう。被害が、自然災害(偶発的事故)である根拠をしっかりと述べるだけではなく、適宜ご物件の調査を行い被害の早期発見に努めましょう。

まとめ

この記事のまとめ
  • 見積もりより少なくなることは多い
  • 見積もりより多くなることはあまりない

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