火災保険はさまざまな被害を補償してくれますが、必ずしも全ての保険申請が認定されるわけではありません。
最近では火災保険の申請数も増え、否認(無責)されることも少なくありません。
本記事では、否認(無責)判定されてしまった時の対処法と、否認されないための注意点を解説していきます。
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火災保険申請で「納得いかない結果」が多い理由
給付金に納得いかない理由① | 保険会社が営利企業だから |
給付金に納得いかない理由② | 鑑定人が保険会社の都合の良いように判断するから |
給付金に納得いかない理由③ | 査会社がブラックリスト入りしているから |
否認や減額が多いのは、「火災保険会社が営利企業」だからです。
保険会社からすると、お客様がお支払いする保険料は利益になりますが、お客様にお支払いする給付金はコストになります。
利益を求める営利企業としては、なるべく給付金というコストを抑えて利益を上げようとするのは至極当然の話です。
加えて、一時期問題になった払い渋りの反動からか、今度は悪質な業者にも目を付けられ、毎年の給付金支払額が増えているため、よりお財布の紐が固くなりつつあるのが実情です…
鑑定人が無責・否認しようとしてくる?
保険会社が派遣する損害保険登録鑑定人が、実は保険会社と繋がっているというのはよく聞く話です。
被害状況を確認し、公平な調査と判断をする立場ではありますが、明らかに保険会社にとって都合の良い判断をする鑑定人は多いです。
保険会社の不払い、払い渋り問題は徐々に改善しているようですが、未だに根強く残っているのも事実です。
調査会社によっては保険会社のブラックリストに入っているため判定が厳しくなるため
有名な話ですが、保険会社には調査会社のブラックリストが存在していると言われます。いわゆる、ボッタクリな見積書や、自然災害箇所以外の申請もしてくる会社をリストアップしているのです。会社ごとに対応をわけており、
- 見積もり額に対して、50%減からスタート
- 保険会社側の調査を即行う
など対応は様々ですが、少なくともお客様にとってもデメリットが多いです。
納得した結果を得るためにも、優良企業に依頼できるように注意しましょう。
納得のいく給付金を受け取るための重要な2つのポイント
給付金を減額、否認されないための重要なポイントは下記になります。
- 罹災日時(被害日時)の証明
- 被害状況の証明
いつ、どのような被害が生じたのか、説得力のある説明や証拠を提示することで、認定されやすくなります。
罹災日時(被害日時)の証明
災害があり被害に気付いた時は、必ず罹災日時(被害日時)をしっかりと記録しておきましょう。
火災保険を申請する際、被害日時が明確でないと申請できない場合もあるので、説得力を持たせるためにも、できる限り詳細な日程・日時を記録しておきましょう。
被害状況の証明
明確に被害が生じたことがわかる写真やその証拠を残しておきましょう。
被害が見つかった時に、写真を撮り証拠を残すことで、説得力のある申請ができます。
被害が見つかってから何ヶ月も経ってしまうと、被害状況が確認しにくくなることもあるので、なるべく早く申請することを意識しましょう。
火災保険申請の結果に納得いかない時の対応方法(特に給付金額)
減額や否認されてしまい、納得いかない時の具体的な対応方法は3つあります。
- 火災保険会社の担当者の変更依頼をする
- 鑑定人の変更依頼をする
- そんぽADRセンターに連絡する
それぞれの対応方法を解説していきます。
火災保険会社の担当者の変更依頼をする
火災保険の担当者が、高圧的な態度や、不誠実な対応をし、申請者の意見を全く聞かないこともあります。
保険会社のフリーダイヤルに電話し、担当者の対応に不満があることを伝え、変更依頼をすることで、最終的に認定金額が増えるケースもあります。
鑑定人の変更依頼をする
現地調査に来た鑑定人が、被害状況をしっかりと確認しないで「支払い対象外です」と一方的に伝えることもあります。
最初から否認する前提で対応する鑑定人はよくいるので、直接保険会社のフリーダイヤルに連絡し、鑑定人を変えてもらうように伝えるのがおすすめです。
そんぽADRセンターに連絡する
損害保険の相談、苦情受付センターである「そんぽADRセンター」に相談するのも効果的です。
どうしても納得がいかない場合は、担当者に「そんぽADRセンターにも相談してみます」と伝え、そんぽADRセンター窓口(0570-022808)に電話をし相談しましょう。
火災保険に納得いかない場合の注意点(おすすめしない事)
認定された給付金に納得がいかない場合でも、下記の対応は行わないようにしましょう。
- 「交渉してくれる」という悪徳業者に連絡する
- 保険内容を変更する
- 何でもかんでも保険会社に文句を言う
上記の対応をしても、納得できる結果になることはないので、注意が必要です。
「交渉してくれる」という悪徳業者に連絡する
「お客様の代わりに交渉する」行為は、非弁行為に該当するため、弁護士でない者が行うと弁護士法に違反することになります。
実際に交渉まで行います、とお客様に伝える悪徳業者もいるので、間違ってもそのような悪徳業者に連絡しないようにしましょう。
保険内容を変更する
補償範囲の広い保険内容に変更したり、保険料の高いプランに変更したとしても、火災保険申請が認定されやすくなる、ということはありません。
高いお金を払えばいい、というわけではないので、納得いかない結果になってしまった場合は、そもそも保険会社を変える、というのも一つの選択肢です。
何でも保険会社に文句を言う
火災保険申請サポート業者の中には、給付金額の結果に対して、とにかく文句を言うことを推奨してくる業者がいるのも耳に入ってきています。
例えば…
- とにかく保険会社に文句を言ってください
- 認めないなら火災保険会社を乗り換える
などを推奨する会社もありますが、流石に暴論ですので注意が必要です。
確かに保険会社ごとに認めてくれる可能性の大小はあります。しかし、保険会社も悪徳企業ではないため、頭ごなしに否定するケースばかりではないです。彼らなりの理由があるはずです。それを踏まえて、適切な判断をおすすめします。
火災保険申請で納得行かない場合のまとめ
- 納得のいく給付金を受け取るために、証拠を残す
- 納得いかない場合は、担当者や鑑定人を変更してもらう
- 納得がいかないからといって、悪徳業者に連絡しない
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