火災保険がおりない理由は?おりないケースはよくある?

火災保険おりない理由

火災保険申請をしても、申請が認められず給付金を受け取れないケースもあります。

今回は、どのような場合受け取れない傾向にあるのかを解説し、安心して申請できるようにサポートしていきます。

この記事に書かれていること

火災保険がおりない理由は何が多いの?

火災保険がおりない理由として『火災保険の補償範囲外だったため保険金がおりなかった』とういことが非常に多いです。

そのため火災保険申請をする際には、まず一番初めに、自身の火災保険の契約内容を確認しましょう。
自分がどの補償に入っているかわからないまま申請したけど、そもそも補償されていなかった、というケースも多いです。

火災保険申請において、「建物」と「家財」が補償されているかどうか、が重要です。
もちろん両方補償されている方もいますが、被害が発生しても、被害箇所が補償対象外だと給付金はおりません。

また、下記2つの補償に入っているかもしっかりと確認しましょう。

  • 風災補償(台風や強風などの被害に対する補償)
  • 雪災補償(雪による被害に対する補償)

日本での風災、雪災被害は特に多いので、どの災害の被害が補償されているのか把握しておきましょう。

火災保険がおりない理由【補償対象でも、おりないケース】

補償対象なのに、火災保険がおりない主な理由は下記3つです。

  • 故意、重大な過失、法令違反による損害
  • 損害の原因が3年以上前の災害によるもの
  • 免責金額に満たない損害

以下に詳細を記載します。

火災保険がおりない理由①|故意、重大な過失、法令違反による損害

自然災害による損害ではなく、契約者の故意、重大な過失、法令違反によって発生した損害は補償されません。

例えば、給付金欲しさにわざと雨どいを歪めても、故意による損害になるため補償されません。

重大な過失とは、注意をすれば防げるような当たり前のリスクを、予測して回避しないような「注意欠如」のことです。
例えば、寝タバコによる火事や、ストーブの前に可燃性のものを置いて火事になってしまった場合も、重大な過失による損害なので補償されません。

火災保険がおりない理由②|損害の原因が3年以上前の災害によるもの

火災保険では、直近3年間の被害が補償されます。

例外として、東日本大震災による被害などは3年以上経っても補償されるケースがありますが、基本的に被害が発生してから3年以上経ってしまうと補償されません。
被害が発生したら、なるべく早く申請することをおすすめします。

>>火災保険申請の請求期限や時効についてはこちら

火災保険がおりない理由③|免責金額に満たない損害

火災保険における免責金額とは、「自己負担しないといけない金額」のことです。

被害の査定額が免責金額を超えない限り、給付金を受け取ることはできません。
保険の内容次第で免責金額は変わりますが、例えば免責金額が20万円の場合、損害額20万円以上の被害でないと、給付金は受け取れません。

火災保険の『免責の種類』について

火災保険の免責には2パターンあり、フランチャイズ方式と免責方式があります。

  • フランチャイズ方式:免責金額を超える査定額の場合、「査定額」をそのまま給付金としてもらえる
  • 免責方式:免責金額を超える査定額の場合、「査定額から免責金額を差し引いた金額」を給付金としてもらえる

どちらも、査定額が免責金額未満の場合は給付金はもらえません。

フランチャイズ方式
(免責20万の場合)
免責方式
(免責20万の場合)
査定額10万の場合 給付金額0円 給付金額0円
査定額30万の場合 給付金額30万円 給付金額10万円
(査定額30万ー免責20万)
査定額100万の場合 給付金額100万円 給付金額80円
(査定額100万ー免責20万)

自分の免責の方式、免責金額を把握した上で申請しましょう。

火災保険がおりない理由【補償対象ではない場合】

補償対象外の場合、どのような被害でも火災保険で補償されません。
補償対象外でおりない理由は、主に下記3つです。

  • 経年劣化による損害
  • 地震、噴火、津波による損害
  • 施工不良による損害
  • 該当する自然災害の補償に入っていない

以下に詳細を記載します。

火災保険がおりない理由④|経年劣化による損害

経年劣化による被害は補償されません。
経年劣化によって、外壁に歪みや隙間ができ、その隙間から雨が入り水漏れ被害につながった場合でも、被害の根本原因が経年劣化なので、補償されません。

火災保険がおりない理由⑤|地震、噴火、津波による損害

地震や噴火、津波による被害は、火災保険ではなく、地震保険によって補償されます。
地震保険は地震被害だけでなく、地震によって引き起こされる噴火や津波による被害も補償してくれます。
住んでいるエリア次第では加入をおすすめします。

火災保険がおりない理由⑥|施工不良による損害

手抜き工事や施工不良により、室内にひび割れができるケースは多いです。
自然災害による被害は補償されますが、施工不良が原因で発生する被害は補償されません。

火災保険では補償されませんが、ハウスメーカーの保証期間内であれば、ハウスメーカーが修繕対応してくれる可能性があります。

火災保険がおりない理由⑦|該当する自然災害の補償に入っていない

冒頭でも伝えたように、そもそも補償に入っていない倍はどんなに大きな被害であっても給付金を得ることはできません。

  • 風災補償に入っていない場合は、台風の風の被害は保証されません
  • 地震保険に入っていない場合は、地震によるひび割れなどの被害は保証されません

追加の保証項目は、保険料の増減に関わってくるため全て付ければ良いというわけではありませんが、せめて自分の保証項目は把握しておきましょう。

『火災保険がおりない理由は?おりないケースはよくある?』に関するまとめ

この記事のまとめ
  • まずは自分の保険内容を確認しよう
  • 火災保険は、補償対象でもおりないケースがある
  • 自分にあった最適なサポート業者に依頼して、申請漏れを防ごう

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